DEAD PRESIDENTS

日常とその他と、またその他。

DEAD PRESIDENTS

I'm out for dead presidents to represent me.

メイドインジャパン

少し前にタモリ倶楽部かなにか番組で、たまたま入ったインド料理屋の店主にタモリが"なぜインドから日本に来たの??"と聞いたら、

"若い時学校に通っていて、鉛筆の芯がすぐ折れてた。だけど、メイドインジャパンは折れなかった。"

と、語っていてすごく感動したのを覚えている。

そう、メイドインジャパンは素晴らしい。これは母国だからとかそれに慣れてるからとか、そんな物は全部差し引いて余裕で素晴らしい。

ニューヨークではスーパーやデリで物を買うと、レジ袋が二枚重なっている。ササッと二枚重ねて商品を入れて渡される。なぜなら、一枚だとすぐ破けてしまうのだ。だから、二枚重なる。いや、一枚でも大丈夫なレジ袋を作ろうよと誰か言うべきだと思うが、二枚重ねる。挙げ句の果てには、マイバッグを持参しようねと言い出す始末。エコなのかそうじゃないのか良く分からん。京都議定書に土下座しろ。

まぁなんにせよ、そこら辺に売っている安いものを買ってすぐ壊れて買い換えるよりも、少し高いが日本の物を売っている店にいって日本製を買う方が長い目で見ればはるかに安い。

商品だろうが、飯だろうが、サービスだろうがなんだろうが、やはり日本で当たり前だと思ってきた物はこっちでは当たり前じゃない。新品が故障しているなんて事はしょっちゅうあるし、飯も大して美味くないのに高い。そんなニューヨークの中でも店員の接客が素晴らしいと賞賛されているあのAppleやBlueBottleは、創業者がどちらもモロに日本に影響を受けてきた人たちだ。

 

メイドインジャパンは素晴らしい。とにかく素晴らしい。先日、学校でこんな事があった。

僕が通っている学校では、日本人だけでなく多国籍の人に混じって英語を勉強をしている。国籍は違えど、英語を学ぶという皆一つの目的があるため、比較的フレンドリーに接してくれる。

そんな中でも会話のテーマとして多いのは、英語だけではなく、相手の国の言語を教えてもらうという話題だ。日本人だと自己紹介すると、"コンニチハ〜ハジメマシテ〜"と言われたり、逆に相手の国の言葉を教えてもらったり、そうやってお互い仲良くなって行く。

やはり言語というのは偉大で、ThankYouとクールに言われるよりも、ヘタクソでも"アリガトウゴザイマス"なんて言われた方が、こちらも笑顔になる。母国語には抗えないのだ。どんなに英語が上手くなったとしても、やはり母国語でなければ本当の会話は出来ないとすら思う。それに外国人が単純に日本語を知ってくれているという事は、日本が好きで興味を持ってくれているという事なので、それだけでも嬉しいのだ。

 

ある日の午後、休み時間にクラスメートのタイ人が僕に近づいてきて、

日本語の"いく"って英語で言うと何なのかな?と笑顔で聞いてくる。

行く??"Go"かな??と答えると、違う違う!イク〜!だよ?と良いながら、身体を動かしている。

何を言っているのか理解出来ずにいると、そいつの友達のタイ人も近づいてきて、"イク〜キモチイ〜!"と言いはじめた。

はいこれは完全にまずい。全てを察した僕は教室の外に逃げようとした。なぜなら、単純に日本語の話だと思って、この手の話題に興味がある他のクラスメート達も、日本語教えてと無邪気に近づいてきているのだ。

挙げ句の果てに、そのタイ人は"イク〜"と言いながら腰を振り始めるではないか。はいゲームセット、トイレ行ってきまーす!!!と逃げようとすると、教室にいた先生も興味を持ち、その言葉と動きはなんなんだと僕に聞いてくる。いや、完全に教育者として間違っている。さらには、コロンビア人の女の子が、教えて!と純粋な少女のような目で近づいてくる。やめなさい君はまだ17歳だろ。

逃げ場が無くなった僕も、これは日本の古い文化で俺は知らないみたいな訳の分からない言い訳を繰り返す。どゆこと??となるクラスメート。いやこっちのセリフだわ。

とりあえず、授業の時間となり一件落着となった。

授業後、そのタイ人に、お前マジ二度とやんなよ。と言いつつ、色々話を聞くと、やはり日本製のAVはアジア近辺ではかなり有名で、中国韓国はもちろんタイ人の心まで掴んでいるというのだ。

日本では普通にかわいい子があんなビデオに出ている!クレイジーだ!と言ってくる。いやクレイジーなのはそれを教室で話すあんただよ。

噂には聞いていたが、やはり日本のAVはクオリティが高すぎて、海外ではかなり衝撃らしい。タイ人なんか日本人は全国民が変態だと思っているらしい。褒められているのかそうではないのかよく分からない。

思春期の頃から今まで色々と試してきたが、慣れてくると、彼らのアソコはどうしても途中で折れてしまうらしい。それは心中察するに余りある。しかし、彼らは僕にこう言うのだ。

 "メイドインジャパンは折れなかった。"