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DEAD PRESIDENTS

日常とその他と、またその他。

DEAD PRESIDENTS

I'm out for dead presidents to represent me.

New York, New York.

アメリカはニューヨークにやって来た。

Frank Sinatra / New York, New York

言うほどオシャレじゃないし、言うほど豊かではないし、飯はとにかくまずい。道は汚いし、フレンドリーなくせに排他的だし、あぁ今日もコーヒーは薄い。

雨が降って来た。ビニール傘を$5で買ってみる。少し風に吹かれただけで使い物にならない。というかこっちの人はよっぽどじゃない限り傘をささないらしい。みんなフードを被り足早にメトロに滑り込む。

 

日本なら簡単に安く成し遂げられることを、こっちでは全くと言っていいほど実現は出来ない。

日本の100均とかコンビニのクオリティがこっち乗り込んで来たら一撃じゃないかとは思うが、そう上手くは行かないのかもしれない。現実こっちにはないし。(セブンイレブンはあるが、全くと言っていいほど別物。)

 

しかし、それでも、ニューヨークが嫌いじゃない。まだちょっとの期間だけど、日本語なんか通じないこの街に住んでいる。

なぜなら、この街の人間が何も考えていないからだ。

学歴・肩書き・収入・立場・みてくれ。知ったこっちゃねぇよマザファッカーって感じ。

例え、相手が自分より立場が上だろうが気に入らんもんには中指を立てる。

 

なんか有名人っぽい人(俺は知らない人)がミッドタウンのビルから出て来た。外国人観光客がワーワー騒いでたら、俺の横にいたニューヨーカーのオバちゃんが「サインなんかせがむんじゃないよ。ここはカリフォルニアじゃないんだから。」と吐き捨てながら去っていく。

 

メトロの車内でホームレスが演説を始める。ケガをして会社をクビになったなんたらかんたら。演説が終わると、無表情でそれを聞いていた何人かの乗客が、無表情のままドル札をホームレスに手渡す。

これはおそらく哀れみなどではない。ニューヨーカーとしてのマナーなのだ。

 

アメリカ人は戦争で人を殺しやがってと日本人が言うと、何を言ってんだ日本は国内で戦争してるじゃないか。と自殺者数の多さを皮肉られると言う話もあるが、ニューヨークにおける自殺者数の割合は、やはり先進国の都市の中で最も少ないらしい。東京の30分の1だとか。

この街に悩みはない。あるのは根拠なき自信と誇り高きプライドだけだ。それだけがこの街を構成している。

 

そして、僕は今、うどんが食べたい、牛丼が食べたい、カレーライスが食べたい、部屋の中では靴を脱ぎたい、醤油が欲しい、暖かい便座が欲しい、湯船に入りたい、何もしたくない、日本語で話したい、英語話せない、もう無理。もうヤダ、限界。

ホントに日本に帰りたい。